ライセンスが免除された機器を除き、タイへの通信機器の輸入には輸入ライセンスが必要です。本記事では、輸入ライセンスの対象、申請手順、必要書類、ならびに許可の適用範囲などについて説明します。
対象となる輸入製品
輸入ライセンスは、以下の目的で輸入される無線通信機器が対象となります:
一般販売
公共機関・国営企業への納品
デモ用途
検査・認証の目的
申請プロセス
申請手順:
申請者は、NBTC事務所に申請書と必要書類を提出します
必要書類:
以下の書類が必要です。
法人登記証明書 (3ヵ月以内のもの)
無線通信機器の技術仕様書
インボイスまたは注文書
その他、使用目的に応じた追加資料(例: 周波数の認可証明書)
審査期間:
NBTCが書類の審査し、問題がなければ輸入許可証を発行します。通常、審査には2~3週間程度かかります。
輸入目的別の項目
一般販売用
事前にNBTCの販売ライセンスの取得が必要があります。
輸入後、NBTCの規定に従い在庫管理を適切に行う義務があります。
製品は無線機器の認証を取得している必要があります。
公共機関・国営企業への納品
納品予定日の30日前までに申請書を提出する必要があります。
以下の追加書類が必要です:
発注元の公共機関または国営企業からの注文書
発注元が使用する周波数の認可証明書または新規割り当て申請書
展示・デモ用途
輸入予定日の少なくとも15日前までに申請を行う必要があります。
以下の追加書類が必要です:
展示またはデモを実施する機関からの証明書
周波数使用許可に関する書類
展示・デモ終了後、機器は速やかに輸出手続きを行うか、必要に応じてNBTCに追加許可を申請する必要があります。
検査・認証目的
機器の検査や認証取得のために輸入する場合に適用されます。
販売ライセンスに加え、以下の書類が必要です:
製品の技術仕様書
NBTCが求めるその他の関連資料
輸入可能な台数は2台までで、検査終了後の取り扱いはNBTCの指示に従う必要があります。
無線基地局を輸入する場合
以下の追加書類が必要です:
周波数使用許可証の写し
設置予定場所の情報
有効期間
輸入ライセンスは180日間、または輸入予定数量に達するまで有効です。有効期限切れの場合は、再申請が必要です。
罰則規定
規定違反や条件不履行があった場合、以下の措置が取られることがあります:
口頭による警告
書面による警告
輸入許可の一時停止
輸入許可の取り消し
6か月間の輸入禁止
関連 : タイの電波法とNBTC無線認証の取得
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