タイにおいて一般的に無線LANと呼ばれている無線装置の規制は、"NTC TS 1035-2562"に規定されていて、 SDoC（Self Declaration of Conformity） と呼ばれるクラスに分類されます。
（この規制は、従来の "NTC TS 1012-2551" から更新された規制です）
規制の対象となる無線周波数帯は以下の通りです。
周波数帯域 (GHz) | 装置のクラス |
|---|---|
2.400 - 2.500 | SDoC |
5.150 - 5.350 | SDoC |
5.470 - 5.725 | SDoC |
5.725 - 5.850 | SDoC |
"NTC TS 1035-2562"で規定されている適合技術要件を以下に説明します。
2.400 - 2.500 GHz帯
送信出力
e.i.r.p が 100mW を超えない事
技術要件
送信機および受信機が以下の技術要件のいずれかにしたがうこと
EN 300 328 (V2.1.1) または、現在のバージョン
FCC Part 15.247
5.150 - 5.350 GHz帯
送信出力
e.i.r.p が 200mW を超えない事
技術要件
送信機および受信機が以下の技術要件のいずれかにしたがうこと
EN 301 893 (V2.1.1) または、現在のバージョン
FCC Part 15.407
5.470 - 5.725 GHz帯
送信出力
e.i.r.p が 1W を超えない事
技術要件
送信機および受信機が以下の技術要件のいずれかにしたがうこと
EN 301 893 (V2.1.1) または現在のバージョン
FCC Part 15.407
5.725 - 5.850 GHz帯
送信出力
e.i.r.p が 1W を超えない事
技術要件
送信機および受信機が以下の技術要件のいずれかにしたがうこと
EN 302 502 (V2.1.1) または現在のバージョン
FCC Part 15.247 Subpart C
FCC Part 15.407 Subpart E
安全に対する要件
以下のいずれかの技術要件に適合する事
IEC 60950-1 : Part1: General Requirements
IEC 62368-1 : Part1: Safety Requirements
TIS1561-2556 : Security Part1: General Requirements
人体への放射暴露に対する要件
無線通信機器の使用における人間の健康と安全に関する基準を定義した NTC TS 5001-2550 にしたがうこと
参照 : 無線通信機器の人の健康に対する安全基準
認証に有効期限は無く、一度認証されれば法規の変更がない限り無期限で利用可能です。ただし、製品の型番を変更したり無線の特性に影響がある仕様変更があった場合は、再度申請が必要になります。
関連ページ : タイの電波法とNBTC無線認証の取得