ドローンの無線利用の基準と条件 - タイ -
- Fumito Morishima
- 4月11日
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ドローンの利用が増加している状況を受け、一般市民が合法的にドローンを使うためのルールとして、NBTCは2020年6月25日に「無人航空機(ドローン)向け周波数利用に関する基準と条件」を告示しました。ここではそのポイントを説明します。
利用用途
告示は、以下ような利用用途を対象としています。
趣味・娯楽目的の飛行
写真や動画の撮影
映画・TV番組の制作
スポーツ・イベントの中継
研究開発
一時的な業務ミッション
利用可能な周波数と送信出力
1. コントロールおよびデータ送信
周波数帯域 (MHz) | 最大送信出力(e.i.r.p.) |
433.05 – 434.79 | 10 mW |
2400 – 2500 | 100 mW |
5725 – 5850 | 1000 mW |
2. レーダー用(ドローン搭載型)
周波数帯域 (GHz) | 最大送信出力(e.i.r.p.) |
24.05 – 24.25 | 100 mW |
技術基準への適合
NBTCが定めた技術基準に適合していることを示す必要があります。利用者の種別や目的、搭載する無線機器によって、以下のように方式が分かれます。
一般の事業者や輸入者:SDoC(自己適合宣言)
一時的な個人使用(旅行者など):ODoC(所有者適合宣言)
一時的な業務使用(商用目的でない):ODoC(所有者適合宣言)
レーダーを搭載したドローン : Class A
登録義務について
無線を利用するドローンを所有しているすべての人は、ドローンの入手後(またはタイへの持ち込み後)30日以内にNBTCに登録する義務があります。30日以内に登録を済ませないと、罰金を課せられることがあるので注意してください。
注意点と免責事項
本告示に基づく周波数利用は「妨害保護の対象外」です。
他の通信ネットワークへ強い干渉を与えた場合、直ちに使用を停止しなければなりません。
旧告示(2018年1月12日付け)に基づいて登録している場合、再登録の必要はありません。
告知 原文
関連ページ : タイの電波法とNBTC無線認証の取得