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920MHz帯データ通信装置の無線認証(RFID以外) - タイ -

執筆者の写真: Fumito MorishimaFumito Morishima

更新日:2024年12月28日

 タイにおいて920MHz帯をデータ通信で利用する無線装置(RFID以外)の規制は、"NBTC TS 1033-2560"で規定されています。ここでは、その内容を説明します。


周波数帯域幅

 使用可能な周波数範囲は以下の通りです。

  • 920MHz - 925MHz


送信出力

最大送信出力は 4W (E.I.R.P) 以内である必要があります。


最大出力に応じたライセンスおよび装置クラスは以下の通りです。

​最大出力

必要な​ライセンス

装置のクラス

​50mW (EIRP)

​販売ライセンス

​SDoC

​0.5W (EIRP)

​販売、製造、輸入ライセンス

Class A

​4W (EIRP)

関連する無線通信ライセンス

​Class A

不要ふく射

 不要輻射に関しては、以下の基準のいずれかに適合している必要があります

  • ETSI EN 300 220-1

​47 MHz to 70MHz

87.5MHz to 118MHz

174MHz to 230MHz

470MHz to 790MHz

​Other frequencies

below 1GHz

​Frequencies

above 1GHz

​送信モード

​-54dBm

​-36dBm

-30dBm

​受信モード

​-57dBm

-57dBm

​-47dBm

  • FCC Part 15.247 subpart C

​Frequency Range

​Spurious domain emission limits

9kHz - 490kHz

2400uV/m/f(kHz) at 300m

​490kHz - 1.705MHz

24000uV/m/f(kHz) at 30m​

1.705MHz - 30MHz

30uV/m at 30m​

​30MHz - 88MHz

​100uV/m at 3m

​88MHz - 216MHz

​150uV/m at 3m

216MHz - 960MHz

​200uV/m at 3m

960MHz - 40GHz​

​500uV/m at 3m

周波数帯域の利用制限

 使用条件として以下の制限があります

デューティ比

最大出力

​送信時間

50mW (EIRP) 以下

1%以下

​50mW ~ 4W (EIRP)

​1% ~10%

周波数ホッピング (FHSS)

20dB bandwidth of the hopping channel

​Hopping Number

Dwell Time

Terms of use

​250kHz以下

​20以上

​8秒間に0.4秒

​1時間あたり10%以内

​250kHz以上 500kHz以下

10以上

​4秒間に0.4秒

​1時間あたり1%以内

安全要件

以下のいずれかの技術要件に適合している必要があります

  • IEC 60950-1 : Part1: General Requirements

  • IEC 62368-1 : Part1: Safety Requirements

  • TIS1561-2556 : Security Part1: General Requirements


人体への放射影響

無線通信機器は、NTC TS 5001-2550の規定に従い、人体への放射影響が安全基準を満たしている必要があります。


注意点

920MHz帯を使用して電気通信事業を営む場合は、別途通信事業者ライセンスが必要となりますのでご注意ください。


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